
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」
(リクエストカードで、市内の別図書館から取り寄せていただきました)
お勧め度 10点満点
内容 9点
分厚い本(しかも二段組)ですが、全く厭きずに読破しました。
柔道側から見た、力道山対木村の歴史は、怨念に満ち満ちている。
後半部分で、著者が諸格闘家に、「ねえねえ、でも、もう一回やれば、木村先生勝つでしょ?」と映像を見せて質問するくだりになると、一気に冷静さを失い、この傑作本をもったいないことにしている。
著者の増田氏は未だに「強制#行」(面倒なので伏せ字)とか書いていて、ちょっと現代史の常識が欠如している節もあり、がっかり。
衝撃のラスト、昭和50年代の地下格闘技の話しだけで一冊の本にしていただきたい。
が、間違いなく非合法で掛け金どうのこうのなので、ちょっと無理ですか。
プロレス、格闘技、柔道が好きな人で、これを読んでいなければモグリと断言する。
アントニオ猪木と対談した青木真也(元柔道強化指定選手)が、「猪木の人間力は凄い。木村政彦が力道山に負けたのもわかる」と、無邪気に喜んでいて、階段を踏み外しそうになった。
青木の空気の嫁なさ加減は凄すぎる!